マシュー・ライリー「エリア7 合衆国空軍秘密基地を脱出せよ(上下)」

最近個人的に注目しているローラーコースター・ノヴェル作家の『スケアクロウ』シリーズ2作目。前作「アイス・ステーション」も素晴らしかったが、本作品も良作。といっても、ド派手なハリウッド映画のような作品なので、推理やサスペンスを求める人には向いていないかも。とにかく、何も考えずに読む！そして楽しむ！そんな作品である。

というわけで、本作についても超絶ありえない展開の連続で楽しませてくれる。

福井春敏氏絶賛の"案山子"シリーズ第2段!!
空軍の反乱部隊が大統領を人質に・・・

「マイケル・クライトン+インディ・ジョーンズ」(米カーカス・レヴュ誌)
「豪州の新アクション王」(豪デイリー・テレグラフ紙)

ユタ州の砂漠の地下深くにうがたれた秘密基地----合衆国空軍第7号(立入禁止)特別区域、通称エリア7。基地を視察に訪れた大統領一行を空軍の反乱兵士たちが閉じ込めた。大統領が死ねば、全米14都市が爆弾でふっとび、核戦争開始の安全装置が解除される・・・。大統領を救出すべく、無敵の海兵隊大尉＜案山子＞が、人体改造を施した空軍特殊部隊を相手に獅子奮迅の活躍をするノンストップ軍事サスペンスのシリーズ第2作!

この出版社コメントが秀逸。まさにこの通りである。

すこし残念なのは、翻訳が行き過ぎていて、本来訳すべきではないコールサインなどが翻訳されすぎているところ。「夜鷹1号」は「ナイトホーク1号」だろうし、「(主人行のコードネーム)案山子」は訳さずに「スケアクロウ」で良いと思う。

さて、次作「ターゲット ナンバー12」も発売されているようである。というわけで、楽しみだ(ワルオ)。

エリア7 上 合衆国空軍秘密基地を脱出せよ

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