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デイヴィッド・ウェーバー「反逆者の月」 [読書]

軍隊モノのSF小説。ただし、アニメ映画っぽい本である。
エンターテイメントとしてはなかなか面白く読んでしまった。SFとしては、微妙な評価になってしまいそう。

人類が月だと思っていたのは、実は巨大な宇宙戦艦だった! 5万年前に発生した反乱により、やむなく太陽系にとどまることになった戦列艦は、月を破壊し入れ替わったのだ。艦内はまったくの無人。総員退艦した乗員たちは二派に分かれて、地球で戦いつづけている。だが今、怖るべき敵の襲来を告げる通信を受信した艦載コンピューターのダハクは、現状打開のため、月を探査中のマッキンタイア少佐を捕獲し、驚くべき提案をする!?

著者のデイヴィッド・ウェーバーさんは、ミリタリーSFの新御三家のひとりということである(解説より)。というわけで、主人公がリーダーとして敵を撃退する作戦を実行する部分の読みごたえは、なかなか。ただ、SFとしては(SFなのに!)目新しい驚きや発見、謎解きが無いのが残念なところ。だいたい前半三分の一で全てのカード(登場するネタ、ガジェット)が出そろってしまい、あとはそれを活用して敵を撃退!というノリなのである。ライトノベル風味というところだろうか。

なお本作は三部作の第1話目という位置づけらしい。次作を読むかは、出てから考えるかなぁというところ(ワルオ)。

反逆者の月
反逆者の月
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デイヴィッド・ウェーバー 中村 仁美
早川書房 (2007/02)
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参考:
Wikipedia:デイヴィッド・ウェーバー


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