SSブログ

天沢退二郎「光車よ、まわれ!」 [読書]

米光一成さんのBlogで拝見した本作。開いてみてめんくらった。ひ、ひらがなが多い・・・。
実は本作が児童文学であることを、まったく失念していたのであった。 しかし、中身はなかなかに子供向けとは思えない内容である。

はじまりは、ある雨の朝。登校した一郎は、周囲の様子がいつもと違うことに気づく。奇怪な事件が続出する中、神秘的な美少女・龍子らとともに、不思議な力を宿すという《光車》を探すことなるのだが——。
《光車》とは何か。一郎たちは「敵」に打ち勝つことができるのか。魂を強烈に揺さぶる不朽の名作が、装いも新たに、待望の文庫版で登場。
〈解説・三浦しをん〉

とりあえず読みながら感じたのは松本大洋さんのマンガ「鉄コン筋クリート」のイメージである。なんというか、大人の視点ではなく、もっと歪んだ子供の視点で描かれた物語はかなり新鮮(ちなみに1972年の作品なのだが)。なお、児童文学であれども、なんというかカラリとハッピーエンドになっているわけでもなく、暴力も死も登場する(さすがに性描写はないけど)。

というわけで、なかなかに新鮮な読書体験をしたのであった(ワルオ)。

光車よ、まわれ! (ピュアフル文庫 あ 2-1)

光車よ、まわれ! (ピュアフル文庫 あ 2-1)

  • 作者: 天沢 退二郎
  • 出版社/メーカー: ジャイブ
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。