ディーン・クーンツ「対決の刻」 [読書]
coco's bloblogさんのところで興味を持って手に取ったもの。そういえばディーン・クーンツの作品は(多分)ほとんど読んでいない。ひょっとすると一冊くらいは学生時代に読んだかもしれないのだが、それがどれなのかは思い出せないくらいである。とはいえ、モダン・ホラーの大家としては認識している程度。
おばのトレーラーハウスに身を寄せ、職探し中の美女ミッキー。自らをミュータントだと語る、手脚が不自由な少女レイラニ。命を狙われ、追っ手から必死に逃げる少年。議員の女性関係を調査する私立探偵のノア。謎めく複数の物語がスリリングに展開する、その先には……。
10 歳までに自分は殺されると語るレイラニが突然家族と姿を消した。彼女の身を案じ、ミッキーは探偵のノアに助けを求める。一方、何者かに追われる少年は、双 子の美人とアイダホへ。それぞれのストーリーがつながり、ついに残酷な敵が恐るべき牙をむく! サスペンス、SF、スリラーの境界を越えた感動巨編。
というわけで本作なのであるが、実は期待していたほどには楽しめなかったのである。アオリにあるようにサスペンス、SF、スリラーの要素が絡み合って、登場人物や「仕掛け」を期待させる演出は非常に巧く、グイグイと読めるのだが・・・期待感だけがずっと引っ張られ、なかなか話が盛り上がらないままに終わってしまったというのが感想である。
しかし、それでも読ませるのは巨匠の技。いろいろ調べると「ウォッチャーズ」 が代表作のようなので、いつか別の機会に手に取ってみたい(ワルオ)。
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