リーナス・トーバルズ「それがぼくには楽しかったから」 [読書]
オープンソースで、無料で、誰でも使えるOSであるLinuxの産みの親であるリーナス・トーバルズさんの自伝的な本。ドキュメンタリータッチになっていて、リーナスさんが自分について語る章と、記者であるデビッド・ダイヤモンドさんから見た取材風景が交互に書かれていて楽しい。
それがぼくには楽しかったから
posted with amazlet on 07.03.11
リーナス トーバルズ デビッド ダイヤモンド 風見 潤
小学館プロダクション (2001/05/10)
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まずこの本を読みはじめて最初に感じるのは、「フィンランドっていい国だなぁ」ということ。たとえば大学の授業料はタダで、何年も居残ることができる。ネットワークも整備され、携帯電話も非常に普及している。
そのような環境の中、Linuxの初期のバージョンが開発されるストーリーは、素朴で「楽しそう」(ちなみにリーナスさんは現在はアメリカ在住)。
本書では、「楽しい」Linux開発のストーリーと裏話が次々と語られる。そんな中でもリーナスさんの人生論や、テクノロジー論が語られていて非常に興味深い。
ひとつの「プロジェクトX」ストーリーとして、面白い本である(ワルオ)
参考:
Wikipedia:リーナス・トーバルズ
ちなみにこの記事を書いている環境は、Ubuntu Linuxである。
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