クライブ・カッスラー「タイタニックを引き揚げろ」 [読書]
沈没した豪華客船に眠る謎のビザニウム鉱石。誰が何のために回収するのか? 海洋冒険小説の原点。
4000 メートルの海底に眠る超豪華客船『タイタニック』号の船艙内に、敵国のミサイル攻撃を瞬時にして叩き潰す防衛網の完成に不可欠な、元素ビザニウムの鉱石があることを嗅ぎつけたダーク・ピットは、46000トンの巨船引揚げを決意した。続出する事故と殺人、大ハリケーンの襲来……。斬新な着想とSF的要素、男のロマンと冷厳な東西関係が噛みあった大型海洋冒険小説。
クライブ・カッスラーさんは、ダーク・ピットという主人公の冒険小説で非常に有名であるらしいのだが、これまでは未読であった。本作は各所で名著の誉れが高かったため手に取ったもの。文句無く、素晴らしい作品であった。主人公は、NUMA(国立海中海洋機関)という架空組織の特殊部隊に所属し、ありえないくらいの活躍を見せる。トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズに通ずるものがある(なお、Wikipediaによれば、トム・クランシーはクライブ・カッスラーの大ファンであるらしい)。
本作は1976年の本(つまり31年前)であるが、今読んでもまったく楽しめる。というか、違和感が無い。
読まなければ損……「読まずに死ねるか!」という本である(ワルオ)。
タイタニックを引き揚げろ
posted with amazlet on 07.07.29
クライブ・カッスラー 中山 善之
新潮社 (1981/01)
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