森健一「MOTの達人―現場から技術経営を語る」 [読書]
Management of Technologyに関する本。とはいえ、MOTそのものについて語られているのではなく、2つのメジャープロジェクトを題材に、3人が対談形式でMOT的なものについて語るという趣向である。なんというか、NHKの「プロジェクトX」「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ているような感じのやわらかい本。
取り上げられているのは、「東芝の日本語ワープロ開発プロジェクト」であったり「ソニーのCDプレーヤー~ディスクマンの開発プロジェクト」でありそれだけでも興味深い。MOTのみならず、技術とビジネスの扱いについてさまざまな知見を得ることができるような内容である。
ただし、全て対談中心の構成となっているのが若干辛かった。対談形式は嫌いではないのだが、もう少し各人が文章として論じても良いような印象を持っている(ワルオ)
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