SSブログ

アイスバーグ・スリム「PIMP」 [読書]

約束の時間までちょっと時間がある。何となくペーパーバック的な本を喫茶店で読んで時間をつぶしたい。どちらかというと、少しダークな小説が読みたい。そんな時にたまたま新古書店があったので、手に取った本である。これが、かなりカルトな小説であった。

ストリートで今も語りつがれている伝説の作家がいる。その男の名は、アイスバーグ・スリム。1918年、ゲットーに生まれ落ちた彼は、虐げられた社会構造 に対抗するため、ピンプといわれるポン引きの世界で栄華を極めた。30年にわたりアメリカ裏社会に君臨したのち、作家に転身。これは彼が、勇気と波乱に満 ちたピンプとしての半生を描いた渾身の自伝小説である。人々を魅了した、驚くべきリズムとユーモア、そして真摯なメッセージ。アイスバーグの言葉を聞いた 若者たちは立ち上がり、彼の言葉をラップのリズムにのせ、新しい黒人文化を生み出すことになる。アメリカ、イギリスで旋風を巻き起こしたストリートのバイ ブル、ついに日本版登場。

PIMP=ポン引きである。しかし、ポン引きでイメージする姿と、本書に登場するPIMP・・・アイスバーグ・スリムはずいぶんと異なる。ちなみにアイスバーグ・スリムは「氷山(アイスバーグ)みたいに動じないヤツ」という意味のアダ名なのである。というわけで、娼婦を騙し、殴り、ドラッグを与え、働かせ、そのアガリを搾り取る様はかなり鬼畜・・・そして情け容赦ない(ワルオ)。 

ピンプ (BOOK PLUS)

ピンプ (BOOK PLUS)

  • 作者: アイスバーグ スリム
  • 出版社/メーカー: アーティストハウス
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本

 

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。